はじめの一歩を何度でも。野沢和香さんから学ぶ、“ワクワクする選択”のコツ

野沢和香さんの写真

大学卒業後は数多くの雑誌でモデルとして活躍後、現在はヨガインストラクターやファッションディレクターとして、多くのファンからの支持を受けている野沢和香さん。

彼女が歩んできたその道のりは、順風満帆のように見えますが、実は幾多の紆余曲折があったそう。人生における物事の選択に迷った際に、私たちは何を軸に決めたらよいのでしょうか?ヨガを通して構築された考え方や、勇気ある一歩を踏み出すためのコツをお伺いしました。多くの有名アスリートのプロデュースを手がけてきた、しげるちゃんの対談シリーズ第5弾です。

(聞き手:しげるちゃん/文:横畠花歩)

しげるちゃんと野沢和香さんの写真

右:野沢和香(のざわわか)

モデル・ヨガインストラクター、ファッションディレクター。トップモデルとして数々の雑誌で活躍後、2007年に全米ヨガアライアンスの資格を取得。ヨガインストラクターとして活動する傍ら、自身がデザイン・監修を手掛けるファッションディレクターとしても活躍している。

左:しげるちゃん

商品プロデューサー/インタビュアーとして活躍。CS局の旅番組にも多数出演、海外のファッション・流行などをナビゲートしている。元男子サッカー日本代表長谷部誠選手の著書『心を整える。』のプロデュースも手がけた。

 

“がっかりの歴史”から本当のわたしを見つけるまで

野沢和香さんとしげるちゃんの写真

しげるちゃん
和香ちゃん、今日はよろしくお願いします。それにしても、こんなふうに改めてお話しをするのは初めてだね。和香ちゃんのモデルさんとしてのキャリアのきっかけってなんだったの?
野沢さん
周りが就職活動を始める時期に、私は全然勉強を頑張ってなかったから、就職は難しいだろうなと思ってモデルになりました。以上です。
『以上』って……(笑)。
はい(笑)。本当に私、“がっかりの歴史”の連続ですよ。愛読書だったViViに応募して、モデルとしてのキャリアがスタートしたものの、仕事があったのは最初の10年ぐらいで。30歳手前になって、いきなり仕事が減ったんです。
仕事が来なくなったということだね!女性も男性も30歳前って、仕事や結婚……。公私ともに悩みが多いかもだよね~。モデルさんなんて、若い年齢が次から次へとデビューしていくからね。30歳前はみんな、お仕事で悩んでた気がする。
そうです。20代の需要がある仕事が減りだして、雑誌には載ってるのに月収6万円の月もあったんですよ。その数字を見たときに、自分をモデルって言っちゃダメだなと思って(笑)。堅実に歩むために、セカンドキャリアの模索をはじめました。
今のキャリアにつながることを考えはじめたのは、30歳手前だったんだね!
そうですね。着付けをはじめ、加圧トレーニングにボルダリングに、自分に興味のあったことにトライしました。
からだを動かすことをメインにしてたの?
着付け以外は、そうですね。着付けは実践で心が折れてしまって、あとはからだを動かすことをメインに何種類か挑戦しました。自分に合っていたのか、そのなかでもヨガがとても面白くて。コンセプトに説得力があって、自分も納得しながら楽しめるヨガを、セカンドキャリアとして選びました。

 

自分を許せるようになった、ヨガとの出会い

野沢和香さんの写真

しげるちゃん
自分のやりたいことに出会えたことって、人生の分岐点だと思うんだけど、ヨガから得たものってなんだろう?
野沢さん
ヨガって、からだだけじゃなくて心にもいい影響を与えてくれるものなんです。心をヘルシーに保つ助けとなるので、私の場合は人生や生き方そのものに変化が生まれました。
例えば、和香ちゃんはスタイルがいいけど、それはヨガの影響?それとも、もともとスタイルがよかったの?
いやいや、他のモデルと比べたらめっちゃ太ってるほうでしたよ。下半身にボリュームがあって、撮影では指定のパンツが入らなかったりとか。
その頃はダイエットとかもしていたの?
必死にやってましたよ。20代から30代にかけて、体型が変わり始める時期があって、水を飲んでも太ると思ってました。

でも、そのタイミングでヨガを始めてから、筋肉量が増えてサイズダウンしたし、食べることへの罪悪感もなくなりました。食べたら運動すればいい!って。メンタルの保ち方ってとても大事で、体型にも直接影響を与えるんだと気づきましたね。

和香ちゃんって、常に前向きだよね!うまくいかないことに対して『ダメだからやめておこう』ではなくて『違う切り口で乗り越えよう』って考え方をする人。

しげるちゃんの写真

ヨガを通して、ダメな自分を許せるようになったんですよね。それ以前は「私ってダメだわ・・・」みたいな、“悲劇のヒロインベースの頑張り屋”だったんですけど(笑)。「今、自分が握るハンドルを切れるのは自分だけ」ということに気づけたことで、明るい未来へと行き先を決められるようになった気がします。

 

心がワクワクするような一歩を踏み出し続ける

野沢和香さんの写真

しげるちゃん
和香ちゃんがヨガに出会う前にいろいろと挑戦してきたことって、何か自分と接点があったりしたの?
野沢さん
接点があったものもありました。なかには人から勧められてやってみたものも。でも、向いているかどうかわからなかったり、続けることを疑問に思うものはスパッとやめてましたね。
向いているか向いていないかを見極める力とか、スパッと切り替えられる潔さとか、すごいな。しげるはだらっとしちゃって、あとで反省することもあるから。
私もだらだらしてますよ。どうしようっておどおどしちゃったり。
それは『恋愛』については!……でしょ(爆笑)。30歳前後の女性は、きっと当時の和香ちゃんと同じで、何を軸に物事を決めていいのか迷ってしまう時期ってあると思う。
人生について?何でもやってみたらいいんじゃないですかね。やってみないとわからないことって絶対あるので、心のおもむくままに試してみたらいい。
ちなみに、ヨガは資格を取る前からやっていたの?
かじった程度でしたね。やっていたとも言えないくらいですよ。
そこから極めていこうと決めたんだね。
切羽詰まってたのもあるんでしょうね。ただ、確実に私のなかにワクワクする気持ちがあったんです。大してやったこともなかったことなのに、資格がほしいから、まずは始めてみようという感じで。
自分がその年齢じゃないから忘れていたけど、周りから置いてけぼりにされたような気持ちになって、焦ってしまう時期ってあるよね。仕事のこともそうだし、プライベートのこともそうだし。
そういうときは、自分が興味があって、それをしている自分に人生がワクワクするな、と思ったことをとにかくやってみてほしいです。一生妄想する必要はなくて、やってみることで実際に踏み出せている一歩があるんです。

一歩を踏み出せば、次に踏み出すべき一歩がわかるから。ちょっと大変かもしれないけど、はじめの一歩を踏み出す勇気を、みんなに持ってほしいです。

撮影協力:アロハテーブル代官山

 

■プロフィール

野沢 和香(のざわ わか)

神奈川県出身。大学卒業後にモデルとしてデビュー、数々の雑誌に掲載される。現在はヨガインストラクターとしても活躍しており、スタイルにとらわれない、日々の生活に活かせるヨガを提案。ヨガにまつわる書籍も手がけている。また、アパレル企業とのコラボアイテムでは、自身がデザイン・監修を務めている。

自身でプロデュースしたアパレルブランド
『HEREIAM』の公式instagram:@hereiam.official

野沢和香さんのInstagram:@wakanozawa

 

しげるちゃん

商品プロデューサー/インタビュアーとして活躍。芸能人やタレント、モデル、スポーツ選手など、様々な業界の著名人との交流が深く、自身がプロデュースするアイテムは、そんな多くの著名人が愛用することで知られ、メディアやSNSでも話題に上がる。また、CS局の旅番組にも多数出演、海外のファッション・流行などをナビゲートしている。

Instagram:@shigeru39

RELATED

PICK UP

NEW