ジムで2000人以上の生徒を見てきたトレーナーが語る!ジム通いを続けるために重要なこと
こんにちは。トレーナーの椎名優です。ジム通いが続かないとき、多くの人は自分の意思の弱さが原因だと思うのではないでしょうか。でもジム通いが続かないのは、そもそものジムの選び方に原因があるのかもしれません。
これからジムに通う人はもちろん、今通っているけれど何となく満足感を得られていない人に向けて、ジム通いを続けるためのポイントをご紹介します。
目次
運動の目的は明確に
私は特にこの1点目が重要だと思っています。
ジムに通う人に「なぜジムに通おうと思ったのか」「ジムで何をしたいのか」と聞くことがありますが、運動の目的がはっきりしていないことが多いです。
ジム入会前まではそれでも良いと思いますが、入会後は当然会費など費用が発生します
から費用対効果という目線で入会したジムを見ていくことになります。
主な入会目的としては、ダイエット、筋力アップなどの体型変化を期待するものや、おこなっているスポーツのため、ケガの予防、介護予防といった能力向上や障害予防が挙がります。中には出会いや交流が目的のこともあります。
ジム通いは体型はもちろん、性格や交友関係にも変化をもたらします。変化を得るには多少の時間がかかりますので、継続第一です。ただ、ジムに通う目的について細かいところまで確認しておかなければ費用対効果を実感できず、ジムの継続はできません。
私が関わったジムでは運動不足と過食がたたり、30kg太ってしまった方がいました。このままではいけないとダイエットを志していましたが「ジムに入会するも続かない」「色々なダイエットを試すも続かない」といった状況がありました。
そんな状況で私の当時在籍していたジムに入会し、食事制限せずに半年過ぎには-30kgのダイエットに成功しました。この方は現在もリバウンドしておらず「最高の費用対効果」だったと満足しているそうです。
「ダイエットなど続かない」という方がなぜジム通いを続けられたのか、その秘密は「ジムに通う目的」を深く掘り下げて考え、ぼんやりとしていた目的をしっかり現実的なものとして捉えたこと、さらには本人でさえ気づかなかった「真の目的」を認識したことにあります。
このダイエットに成功した方は「ダイエットをしたい」と言ってるものの、掘り下げていくと2つの「真の目的」が表れました。
・家族を含めた周りから「痩せるわけがない」と言われていたので見返してやりたい
・青春時代の体型を取り戻して、自分に自信を持ちたい
青春時代は野球やバンドに打ち込んでいたそうです。社会人になってから体型が変わり、昔のように動けない自分に半ば諦めていたことがダイエットが続かない原因だったのです。
なぜ「ジムに通おうと思ったのか」「ジムで何をしたいのか」、「なぜ」を突き詰めて「真の目的」を洗い出してみましょう。
トップアスリートから愛好家、ジュニアまで幅広い層の方が通ってくれていますが、ジムのコンセプトがはっきりしていますので、前述した目的がぼんやりしているような方は体験の段階からまず来ません。
また継続についても、オフシーズンのトレーニングとして入会してくれていたり、大事な試合に勝つためだったり、というようにゴールが明確な方がいらっしゃるのが特徴です。
自分の目的に合ったジムを選ぼう
極端な例ではありますが、筋肉を増やしたいという方が「ダイエット」を専門としている
ジムに行っても思うような効果は得られません。
同じように思えるジムも実はそれぞれ特徴があります。パーソナルトレーニングジムも、ダイエット、ボディメイク、スポーツパフォーマンス、筋力増量など得意とするジャンルが異なります。
各ジムのWebサイトを見るとそのジムのアピールポイントが目立つ位置に書かれていることが多いです。また、トレーナーのプロフィールが載っていれば、どのような方をこれまで指導してきたのかといったトレーナーのキャリアも参考になりますので、事前にWebサイトを確認することをおすすめします。できれば体験や見学で他のジムとの違いを直接聞くことが一番ですね。
入会を検討するジムの特徴を知ろう
ジムは専門分野以外にも、様々な特徴があります。
例えば、24時間型のジムの特徴は文字通り24時間営業のジムで、営業時間を気にせず通えるのが特徴です。ただし、トレーナーは不在もしくは常駐時間が決まっていることが多いです。
トレーナー不在のジムは会費など費用を抑えることができますが、メニューは自分で調べて考えなければならないほか、アドバイスを得られることはほとんどありません。
グループトレーニングのジムであれば、同じ目的を持つ参加者と一緒になってトレーニングを楽しむことができますが、周りの目が気になる・・という方には厳しい環境になるでしょう。
パーソナルトレーニングのジムにしても、どのような方が通っているのか、何を売りにしているジムなのか、どのようなトレーナーが指導をしているのかなど、全てが同じジムではないということは知っておくと良いかと思います。ジムのWebサイトや口コミをチェックして、体験に行き、思い切ってトレーナーさんにアレコレ質問すると良いでしょう。
マシンが充実しているジムを選ぼう
のんびり自分のペースでトレーニングがしたいという方は、マシンの充実している
ジムを選ぶと良いと思います。
現在のマシンは背もたれやシートが圧を分散するように設計されて疲れにくく、人間のスムーズな動きに合わせた動作設計により安全性が高く怪我のリスクが低くなっています。
また、シート自体に座ったり寄りかかったりするだけで正しいトレーニング姿勢をとれるようにできているほか、グリップ自体にも力が入りやすいように形状に工夫が凝らされています。
基本的にはマシン1台につき1つのトレーニングを行うようになりますので、種類が多いほうがより多くのトレーニングを行うことができます。
通いやすいジムを選ぼう
余程の理由がない限り、入会するジムは自宅近くや職場近く、通勤経路上など生活圏にあるものを選びましょう。トレーニングは継続することが重要です。
ジムの退会理由を聞くと「忙しくて通えない」「ジムが遠い」という理由が多くを占めます。仕事に行くついで、帰宅するついでというように、ジム通い以外の外出理由を自分に作ってあげたほうが通いやすくなります。
ジムのサービス内容をチェックしよう
ジムは競合店舗との差別化を図るため、サービスを充実させようとしています。例えば「手ぶらで通いたい」という方向けにタオルやウェア、シューズを無料でレンタルできたり、シャワールームのアメニティが充実していたり、ジムによって様々です。
月会費に含まれているサービス内容をチェックしてみましょう。
トレーナーをフルに使おう
トレーナーにもレベルの差はあれど、トレーニングの勉強や研修をおこなってきたプロです。わからないことや疑問点など、どんどん質問しましょう。
特に、フォームチェックや効果測定などは自分一人では十分にできません。トレーナーにサポートしてもらうことが重要です。私も自分のトレーニングについては、トレーナーのサポートを受けています。
トレーナーに遠慮しない
どんなに知識や実績があるトレーナーでも、自分に合うとは限りません。説明の仕方、性別、雰囲気、サポート力、コミュニケーションなどを見て、自分が納得できる人を探してください。
トレーニングの意味や実感している効果に疑問があれば、遠慮せず質問しコミュニケーションを図りましょう。トレーナーとしても質問してもらったり、意見を言ってもらえたほうがより良いトレーニング計画を作成できるものです。
情報に踊らされない
運動せずに〇〇kg痩せる!
このような謳い文句の商品やCMを見たことはありませんか?誰しも「楽をしたい」と思うものですが、楽に手に入れられる理想の体型はありません。何でも鵜呑みにせずにしっかり内容を調べて判断するようにしましょう。
トレーニングであればメソッド、サプリメントならば成分名を調べてみると、意外と謳っている効果とは異なるような回答が出てくる場合があります。どれが正しい情報なのか迷ったときはトレーナーに聞くと良いでしょう。
運動以外の楽しみを見つけよう
ジムでの運動効果など変化を感じるためには定期的な継続が必須です。ジムが続かない方が最初に乗り越えるべきハードルは「通うこと」です。
ジムに通うことを習慣化させるために、運動以外の楽しみを見つけてみましょう。
例えば、
・ジムに行った後の体重計に乗るのが楽しみ
・ジムに行った後の食事が楽しみ
・ジムに行ってトレーナーと話をするのが楽しみ など
まとめ
トレーニングはどのような目的であっても「継続すること」がとても重要です。モチベーションの維持、経済的視点、ジムの立地など自分にとって続けられそうな環境を選び、無理のない範囲でトレーニングをライフワークに加えていきましょう。
■ライターのプロフィール
椎名 優(しいな まさる)
パーソナルトレーナーとして、ダイエットを目指す女性や競技力向上を狙うアスリートなど、幅広い層の運動指導に携わる。7年前、ゴルフのパフォーマンスアップを考える中で基本姿勢の重要性に気づき、以後は姿勢改善のプログラムを取り入れるように。株式会社フィットリズム取締役。(株式会社フィットリズムの公式サイト)
<保有資格>
NESTA PFT / KINESIS GOLF ADVANCE TRAINER
Golf Conditioning Specialist / Tennis Conditioning Specialist
Fit Arc Certified Running Assessment Specialist Fitness Professional