社会人アスリートのモチベ管理はSNS!スポンサー獲得にもつながった活用法とは

平柳美月さんの写真

ソフトボールに明け暮れ、インターハイ優勝経験もある高校時代から一変、大学、そして社会人ではスポーツから離れていた平柳美月(以下:愛称である”ひらめ”)さん。後編では、スポーツ全般の魅力や、これからの目標について話を聞きました。

(取材・文・撮影:岡田隆太郎)

 

■前編はこちら

 

チームスポーツと個人種目の違い

ートライアスロンを始めたことで、スポーツとの関わり方に変化はありましたか?

ひらめさん
今は純粋にスポーツを楽しめている気がします。高校の時はチームスポーツだったので、自分だけがうまくなればいいわけではなかったですし、自分のミスがチームの負けにつながったりもしました。プレッシャーやレギュラー争い、大会自体が少ないことなど、楽しい反面、苦しいことも多かった記憶があります。

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ーチームスポーツ、そして学生時代ゆえの苦悩ですね。

部活には3年間という期限があって、しかも成果を発表する場面も少ない。トライアスロンは自分と向き合うスポーツですから、やった分だけ成長を感じられるし、結果が出なくても自分の責任です。大会が多いのでチャンスも増えるし、年齢関係なく挑戦していける競技なので、自分のペースに合わせて取り組める点が大きく違います。今年ダメでも来年以降があると思えますし、順位にこだわらなければ一生続けていけます。

ーなるほど。

もちろんチームスポーツにも魅力はたくさんありますが、私は自分との戦いが性に合っているんでしょうね。トライアスロンは運や駆け引きよりも自分との勝負。練習した成果が顕著にタイムや結果に表れる点で、とてもクリアなスポーツだと感じているので、順位よりも自分のベストが出れば嬉しいですし、ベストを出せずに入賞できても喜べなかったりします。

 

モチベーション維持のために必要なのは口に出すこと

ーベストを尽くすために、普段から食事制限なども徹底されていますか?

ひらめさん
大会が近くなってきたら意識しますけど、食べることも好きなので、普段はそこまで気にしていないです。でも、以前に比べて飲み会にはあまり行かなくなりました。心から楽しめない会に出向く暇があったら、トレーニングしたいなと感じます。

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ーそこはやはりアスリートですね。

私がここまでトレーニングを頑張れているのは、SNSや仲間の存在が大きいと思っています。私のSNSを見た人が反応してくれたり、自分も頑張ろうと意気込んでくれるのを見ると、自分の行動が自己満じゃなくなるんです。誰かがスポーツをするキッカケになれている実感は、モチベーションにもなります。

ーSNSはどのように活用をしていますか?

今月の目標を載せたり、実際に行ったトレーニングも逐一記録しています。1人だと継続できないことも公の場に発信することで、怠けようとする弱い自分の逃げ場がなくなります。自分の性格的に、プライドが高くて責任感も強いから、やると言った以上やらないと自分のことが嫌になるので。

ーご自身の性格をよく分析されていますね。

やりたいことがあるのに、やれないでいる自分が嫌なんです。いろんな言い訳をして後ろ向きになっている暇があったら、まずはやってみるのが持論。そして、それを言葉にすることで行動につながると思うので、やりたいことを口に出すように意識しています。

ー言霊という言葉もあるくらいですからね。

そうなんです。身近な人でもいいから、やると伝えてみることで、自分の中で覚悟が決まります。そこから自分自身の行動につながったり、仲間が見つかったりもします。

私自身、弱い自分の逃げ道をなくす意味で、世界選手権出場を目指すことを公言*しました。そのおかげでたくさんの方から応援のメッセージをいただけたり、スポンサーを名乗り出てくださる企業と出会えたんです。自分の中での意識も高まり、よりトレーニングに熱が入るようになりました。言葉にすることで得られるものは大きいですね。

*世界を目指すことを公言した投稿はこちら

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日々の成長を感じられることで、すでに報われている

ー社会人から始めたスポーツで世界を目指すことになるのは、どんなお気持ちですか?

ひらめさん
スポーツの世界って、大人になればなるほど成長曲線がゆるやかになっていくイメージあったので、その固定概念が覆ったことが何より嬉しいです。「世界を目指す」という目標だけでも意義があるのかもしれませんが、そこに向けて努力しながら、日々成長を感じられていること自体が私は嬉しいです。

ーあくまで自分自身の気持ちが大事なんですね。

先日、「ひらめちゃんはすごい頑張ってるし成長してるから、報われてほしいな〜」って声をかけられたことがあったんですが、すごく違和感を感じたんです。なぜなら私はもう報われてるから。

ーというと…?

世界選手権出場を目指してはいますけど、「出れたらOK、それが幸せ」ではなく、世界を目指して挑戦しながら成長している過程がすでに楽しいので。その過程のすべてがプラスのエネルギーを与えてくれて、毎日を彩ってくれています。

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ー素敵な話ですね。

頑張りたいと思えることに、社会人になってから出会えただけでもハッピーなんです。目標があるとやっぱり楽しいですし、スポーツをしていない時に比べると、心とからだのバランスが上手く取れているおかげでパワフルになった気がします。運動は「運」を「動かす」とも書くし、本当にその通りだなと。

ーこれからの目標はありますか?

パワフルなおばあちゃんになることです。おばあちゃんになったときに、若者に対して「挑戦に年齢は関係ないのよ」と言えるくらい、いくつになっても挑戦し続けていきたいですね。

ー最後に、読者に向けて一言お願いします。

私はどのスポーツでも、どのレベル感でも関係なく、スポーツをやっているすべての人から刺激を受けています。私の母も60歳でマラソンを始めて、フルマラソンを完走しているんですが、年齢や性別に関係なくチャレンジングな姿勢を持っている人はみんなかっこいいです。それぞれに運動する理由や目標があって、そこに向けて努力している姿はめちゃくちゃ美しい!

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ー男女問わず、スポーツをしているすべての人から力をもらっている、と。

幼少期から、スポーツを通して努力することの大切さを教えてくれた人、環境を整えてくれた人、応援してくれた人、成果を喜んでくれる人がいたおかげで、成果を残してこられました。恵まれた環境にいたからこそ、スポーツの素晴らしさを学ぶこともできました。

その学びを自分だけのものにせず、発信することが、これまで支えてくれた方々への恩返しにもなるのかなと思っています。社会人になってゼロからトライアスロンを始めた私が、どんな練習をしているのか。等身大の学びや泥臭く挑戦し続ける姿が、少しでも誰かの何かに役立つなら、届けていきたいです。

 

 

■プロフィール

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平柳 美月(ひらやなぎ みづき)

中学校から始めたソフトボールで、高校時代はインターハイに出場。その後、1度はスポーツから離れた生活を送るも、2017年より再開。トライアスロンと出会い、現在は世界選手権出場を目標に日々練習中。等身大のメッセージが伝わるSNSも人気。

Instagram:@__hirame

 

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