「30歳で引退すると決めていた」積水化学陸上部・森智香子が、それでも現役で続ける理由【PR】

2015年から積水化学工業株式会社女子陸上競技部に所属する 森智香子(もり・ちかこ)選手。大東文化大学時代から全国トップレベルで活躍し、積水化学入社後も2017年の日本選手権3,000m障害で優勝しています。

輝かしい実績を残してきた森さんですが、実は「30歳までに引退する」と決めていたそうです。きっかけは、2020年のクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝大会)での悔しい思い。それから競技への向き合い方や取り組み方法を変え、記録が伸びるようになり、現在も現役を続けています。

30歳になった今も走り続ける理由や、今感じている走る楽しさについて伺いました。

(取材日:2022年12月2日)
※11月27日のクイーンズ駅伝を終えて直後に実施。

【本企画は、大型スポーツ専門店のスーパースポーツゼビオが展開するランニングキャンペーン「Women’s Enjoy Run Campaign」の一環として実施しています。】

レース数日前にメンバー外…来年こそ、走れるように。

ー11月27日のクイーンズ駅伝、お疲れ様でした!「あの舞台で走りたかった」という思いも強かったと思います。率直な感想をお聞かせください。

積水化学に入社してからの8年間、毎年クイーンズ駅伝を走ってきました。当然今年も走りたかったですし、特に昨年優勝しているので、ゴールドゼッケンを着て走りたかったです。
※ゴールドゼッケン:前回優勝チームが着用するもの

試合数日前にメンバー外となり、その日は受け止めきれなかったです。(試合会場の)仙台に行くことすら、つらく感じました。でもここで自分が腐ってしまうとメンバーは試合に集中できなくなりますから、表に出さないようにしていました。これまで同じ思いで私を支えてきてくれたメンバーがいたのだなと実感しました。翌日からは走る準備もしながら過ごしましたが、正直心の中では切り替えられていなかったですね。

複雑な思いはありましたが、メンバーに選ばれた6人の強さを信じていました。2位でしたが、粘り強さや安定感はさすがでしたし、あらためて「来年こそは自分が走りたい」という思いが再燃しました。

ー初めてサポートする立場を経験してみて、いかがでしたか?

今回の私の役割は、各地点におけるチーム間のタイム差の計測でした。いつもスタッフの方々がどのように支えてくださっているのかを体感することができました。各区間でこれほどのスタッフを配置して、細かい情報を選手に伝えているんだ、と。

「こんなに細かいところにも気をつけてくれていたんだ」「選手とスタッフが一丸となって戦っているんだ」と気づかされる場面も多かったです。サポートがあるからこそ今まで走り続けられたんだと強く感じました。

「30歳までに引退」から、「今走るのが楽しい」

ー数年前に他のインタビューで、「引退を考え始めたこともあった」と発言されていました。苦しい時期が続いたなかで、そこから再び頑張ろうと思えたのには、どのようなきっかけや思いがあったのでしょうか?

もともと、「30歳までに引退しよう」と思っていたんです。結婚や出産を考えた時に、人生において陸上だけが全てではないなと。目標としていた世界陸上や東京五輪がコロナの影響で延期され、徐々に「30歳」へ近づいていきました。

続けるきっかけのひとつになったのが、2020年のクイーンズ駅伝準優勝です。この年から10,000mやハーフマラソン(男女混合)の日本記録保持者である新谷仁美さんがチームに加入しました。チーム初の準優勝を経験して、「自分たちは優勝を目指せる位置にいる」という自信と、新谷さん以外のメンバーが成長する必要があると自覚が芽生えたんです。

個人的にも、自分の区間で逆転された悔しさがありました。そこからもう一度「本気で勝ちたい。最後なんだから、やれるだけのことをやろう」と思い、とにかく1年1年やりきろうと決めました。その意識から自分自身の行動も変わって、記録が伸び始めたんです。

先日(11月25日)、30歳の誕生日を迎えました。少しずつ成長を実感している今、やめるのは後悔するだろうと思っています。あらためて走るのが楽しいと思えるようになっているので、もう少し挑戦してみようかなと。

ー以前と比べて「楽しい」と感じられている理由は、結果が出ていること以外にもあるのでしょうか?

「記録が伸びているから楽しい」のもありますし、「楽しいから記録に繋がっている」とも感じています。走るたびにタイムが伸びたりと、自分の結果がはっきりとわかるのが面白いです。陸上競技の魅力ですよね。

自分と向き合い行動したことが、結果に

ー「行動が変わった」とおっしゃっていましたが、具体的にどういった取り組みをされたのでしょうか?

フィジカル面では、外部のトレーナーの方にも見ていただくようになりました。走る時に自然と身体が上手く使えるようトレーニングに取り組んでいるのですが、相性が良かったんです。自己負担でなければいけないので覚悟が必要でしたが、投資して良かったと思っています。自分から視野を広げて、考えて行動したことが大きな変化に繋がりました。

ー生活スタイルなど、日々の過ごし方はいかがでしょうか?

歳を重ねていくと、疲れが抜けきれないと日々感じています。アクティブだった休日の過ごし方も変えるべきだと思いつつ、なかなか実行できていなかったのですが、コロナ禍になり家で過ごす時間が必然的に増え、息抜きの仕方を見直すことができました。

あらためてセルフケアにも向き合うようになりました。お風呂でマッサージを入念にしたり、超音波やラジオ波を当てたり。チームの酸素カプセルも活用しています。昔は先輩方が使っているのを見て「そんなに変わるのかな?」と思っていましたが、今は大事だなと痛感しています。

ー年齢に応じて感じる難しさはありますよね。

体重管理も難しくなりました。もともと太りにくいタイプで、若い頃はある程度気にしなくても大丈夫でした。でも今は一度増えてしまうと落ちにくいです。休日も食べるものの質や量を気にするようになりました。あとは、生理痛もかなり重い方なんです。生理との向き合い方も難しいと感じています。

ーどのように対応されているのでしょうか?

今は痛み止めを活用して、痛みと付き合いながらやっています。

過去には、ピルで調整するようにしていました。国際大会が生理と被ってしまったことがあり、上手く力が発揮できず…終わった後も立てなくなるほど苦しい経験をしたのがきっかけでした。

痛みは軽減されましたし、生理日を調整できるので助かりました。でもどこか身体が絞りづらいと感じてしまったんです。悩んだ末に、一度やめてみることにしました。飲み始めた時もそうでしたが、やめるのもかなり勇気が必要でしたね。

積水化学では、気軽に女性ならではの悩みについて相談できる環境があります。練習メニューも柔軟に変更してくださいますし、試合当日に生理が被ってしまったら「コンディションに合わせてで良いよ」と言ってくださいます。

ー月経についての悩みを持つ選手も、多いと感じますか?

多いですね。もちろんピルもひとつの選択肢ですし、メンタル面含めて、上手く付き合っていく方法を見つけることが大切だと感じています。

 

走る楽しさや奥深さを知って欲しい

ーTwitterやInstagramで競技について積極的に発信されています。どういった思いでされているのでしょうか?

自分の発信をきっかけに、陸上競技に興味を持ってくださる方が増えれば嬉しいなと。応援は私自身のモチベーションにもなります。今回走れなかった時も、応援のメッセージに救われました。

陸上競技は、キツいイメージがあると思いますが、「走ることにも魅力がある」と、もっと伝えていきたいです。真面目に競技に打ち込んでいる姿も、オフの姿もそのまま知っていただければと思っています。

ーあらためて、今後の目標をお伺いしたいです。

クイーンズ駅伝でもう一度優勝したいですし、次こそは走りたいと思っています。トラック競技でも、得意としている3,000m障害で結果を出せるように頑張りたいです。若手の成長が著しいですが、私も負けないように日本選手権や代表入りを目指して挑戦していきます。

まだ、何歳まで続けるかはわかりません。とりあえず1年ずつ向き合ってやっていこうと思っています。正直、大学を卒業してから8年間も続けるとは思っていませんでした(笑)。でもそれだけ魅力があるんですよね。

ー最後に、日々頑張り挑戦を続ける女性へ、メッセージをお願いいたします。

良いことばかりが、人生ではありません。私にもつらいことや苦しいことはたくさんあります。

でもそういう時に「自分がどうしてここにいるのか」「何をしに来たのか」「どういう姿になりたいのか」を考えてみてほしいです。少し見方を変えたり、原点に戻ってみたり。苦しい時を乗り越えられたら、上手くいくことも増えていきます。あとは楽しむことも忘れずに、取り組んでもらいたいですね。

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ー「DESCENTE MSSロングスリーブシャツ」を着用してみていかがでしたか?

ピンクが大好きなので、それだけでテンションが上がりました(笑)。ハイウエストのものをあまり着たことがなかったのですが、動きやすいですね。女性の身体に合う形になっていると感じました。

ー「アミノバイタル アミノプロテイン for woman」はいかがでしたか?

すぐに溶けてくれるので、とても飲みやすかったです!シェイカーもなくてもいいし、持ち運びやすいですね。

以前までプロテインは身体を大きくするためのもの、というイメージがあったのであまり飲む習慣がありませんでしたが、最近はしっかりとカラダ作りを大切にしながら取り組むようになってきています。今後も、こういったものを活用していければと思っています。

スーパースポーツゼビオでは、Women’s Enjoy Run Campaignを12月18日まで実施中!ぜひ【こちらから】チェックしてみてください!

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