スポーツ女子の時間術。朝はジム→昼は臨床心理士→夜はサッカー。大瀧絵里さんの1日

現在臨床心理士として働きながら、文京LBレディースという社会人サッカーチームで活躍する大瀧絵里さん。家事、仕事とスポーツをしながら、日々の食生活やトレーニングメニューもストイックに管理しています。
自分の身体で実験をすることが楽しいと言い、1日の糖質摂取量をグラム単位まで決めるほどの筋金入り。どんなスケジュールで毎日を過ごしているのでしょうか。東大女子サッカー部のサーカー壽梨さんが取材しました。
大渕絵里

ストイックじゃないと自分が保てない

サーカー
朝から晩まで仕事、家事、トレーニング、サッカー。その間に資格の勉強までされていたと伺ったのですが、どうしたらそんな毎日が送れるのか、気になります。
大瀧さん
ストイックとはよく言われますね。でも私はむしろストイックにスケジュールを組むことで自分が保てるタイプなのかもしれません。
サーカー
ストイックじゃないと、リズムが崩れてしまうということですか?
大瀧さん
大好きなサッカーと、自分と向き合えるトレーニングの時間。その二つを確保することで、生活のための仕事にも打ち込める、という循環なんです。

大渕絵里

サーカー
それはわかるんですけど、なかなか実行できない・・・。具体的にどんな毎日なんでしょうか?
大瀧さん
平日は、朝トレーニングをして、家に戻って家事をしてご飯を作ります。仕事に行って、また帰ってきた後は夜ご飯を作る。そして火曜日と木曜日はサッカーの練習があります。サッカーする時間がもっとほしいですね。
サーカー
言葉は悪いですが、プロではないのにそこまでストイックにやる人がいるんだって驚きました。
大瀧さん
変人扱いされますね(笑)
サーカー
生活がアスリート並ですよね。
大瀧さん
確かにそうかもしれないですね。デュアルキャリアというほどではないですが、今は社会人をやりながら真剣に選手をやっています。

トレーニング時間を夜から朝に変えて、劇的に効率アップ

サーカー
トレーニング時間を確保するために、1日のスケジュールを見直したと聞きましたが。

大瀧さん
以前は夜、仕事が終わった後にジムに行っていたのですが、それを朝に変えたんです。6時から7時15分くらいまでですね。家を出る時間が決まっているので、テキパキと動けますね。逆に資格の勉強は朝よりも夜の方が自分に向いていることにも気づきました。
1日にやることの総量は変わらないので、時間をうまく分散させて効率がいいパターンを見つけられると気持ちいいです。

大渕絵里

サーカー
早起きですね・・・!ジムは家から近いんですか?
大瀧さん
筋トレを朝にしようと決めてから、家から自転車で5分くらいの24時間ジムに変えました。

サーカー
同じやることの順番を変えるだけで、効率がアップするんですね。トレーニングはどのような内容ですか?

大瀧さん
部位はその日によって分けています。今日は脚とお尻の日、明日は背中、その次は胸という感じです。今日は腕と肩をやってきました。

サーカー
毎日トレーニングされてるんですか?
大瀧さん
いえ、週によってやはり行ける頻度は変わりますね。でも一週間の中で何とかして全身を鍛えたいので、うまく組み合わせるようにしています。

スポーツ女子の時短術

そこまでする?アスリート並の食生活

サーカー壽梨

サーカー
普段はどんな食生活をされているんですか?
大瀧さん
食生活と聞かれると特に決まった法則などはないのですが…主食は玄米で、卵はよく食べます。鶏むね肉ばかり食べてるかもしれないです(笑)豚肉も食べるけど脂身の少ない部分で、脂身が取れるロースの部分とかを食べます。あとは鯖とか鮭とかもよく食べます。
サーカー
そうなんですね。合宿で一緒だった時にお伺いした話だと、玄米測っていますよね?
大瀧さん
測っていますね。最初の頃は糖質そんなに必要ないなと思っていて。どのくらいだったら自分がエネルギー不足を感じないのかなっていうところを単純に確認してみたくて測っていました。最初は80gでやって、そこから60g、50gとかを試しました。結果的に、70gが一番良いと思いまして、今は大体一食70gで食べています。
サーカー
70gっていうのは糖質というよりかは玄米の重さですよね?少ないのにお腹おいっぱいになるんですか?!
大瀧さん
はい、それですごく満足します。お腹いっぱいにはなります!親子丼みたいな感じにしてたんぱく質を食べやすくしたり、鳥むね肉をそぼろやミンチにしたり。
引っ張るとミンチになるおすすめのフードプロセッサーがありまして、ぶんぶんチョッパーって言うんですけど(笑)
サーカー
ぶんぶんチョッパー。
大瀧さん
名前はかわいいけど、すごく使いやすいですよ。それを使って鶏肉や野菜をミンチにしています。
サーカー
食事制限をするモチベーションは何ですか?グラムを測るのが面倒くさかったりしないですか?(笑)
大瀧さん
好きなんですよね、自分の身体を使って実験のようなことをするのが。私実は1か月ケトン食をやってみたりもしていて。そうしたらむくみがびっくりするくらいなくなって、特に顔周りがすごいシュッとなった経験があります。その経験から自分に合った食生活は何かを知りたくなって。

大渕絵里

サーカー
今以上にシュッとしたんですか?
大瀧さん
はい(笑)調味料レベルでやっていて、塩コショウとかまで気を付けたり、醤油やポン酢も使わずにしていて、MCTオイルをコーヒーにかけて飲んだりしていました。そういった人体実験をしたら1か月で体脂肪率が3.5%くらい一気に落ちました。
ただサッカーをやるにはすぐに息が上がってしまって…。自分の生活に合わないことがわかったので、実験終了(笑)。考えてみると、サッカーに繋げて食生活やトレーニングをしていますね。

スポーツ女子の時短術

ベースはネガティブ。だから必死に生きることができる

サーカー
あらためて、大瀧さんのストイックさに驚かされました。私もサッカーをしていますが、そこまでに打ち込める理由はなんなのでしょう。
大瀧さん
私は小学校のサッカーチームのコーチをしていた父の影響でサッカーをはじめたのですが、中3で一度嫌になってやめてしまったんです。高校では吹奏楽部に入り、大学でもフットサルをたまにやるくらい。
サーカー
そうだったんですね。意外です。どうして戻ってこようと決めたんですか?
大瀧さん
う〜んうまく言えないんですけど、やめてからもまたボールを蹴りたくなったりして、結局「サッカーが好き」ってことに気づいたんです。その気持ちに気づいてからは、ぶれずにサッカーと向き合うことができています。

大渕絵里

サーカー
自分とのルールを守りながら生きる大瀧さん、ものすごくポジティブ人間でまぶしい・・・
大瀧さん
私実は全然ポジティブじゃないんですよ。
サーカー
!?
大瀧さん
私はもともと不安が強くて結構ネガティブなんですよ。昔は先のことが心配で。先のことのために今何をするかっていうのを考えて行動していたら全然毎日が楽しくなくなってしまって。
サーカー
学生時代からですか?
大瀧さん
はい、高校生くらいの時に、周りがとても楽しそうに人生を送ってるように見えるということがすごく疑問でした。
サーカー
今の印象からは想像できないです。
大瀧さん
「なぜ人生楽しそうなんだろう?」という疑問を持ち続けていて。楽しそうな人達と自分の違いなどを考え始めたのが、心理学に興味を持ったきっかけです。それが今の臨床心理士という仕事にも繋がっていきました。

大渕絵里

サーカー

私が高校生の時はそのようなことは何も考えずにずっと勉強とかダンスとかやっていました(笑)

大瀧さん
なぜそこまで考えるようになったのかは自分でもわからないのですが…そういう考えや疑問を持ったまま様々な本を読んだり、先生に教わったりして、大学は心理系の学部だけを受けました。
今となっては毎日「明日死ぬかもしれない」くらいの気持ちで過ごすのが、ハッピーだと思っているんですけど…

サーカー
なんだろう・・・ネガティブがベースにあるからこそのポジティブということなんでしょうか。
大瀧さん
そうですね。だから、多分この日1日をやりきりたいんだと思います。以前は今以上に完璧主義者でした。でも私は友人と飲んだりするのも好きなので、時々思い切り飲んで食べて、リミッターを解除する時間も過ごしています。その分は次の日からのトレーニングで取り戻せば良いと思っていて、楽しむ時はその時間を全力で楽しんでいます。

仕事やトレーニングのモチベーションなどについて、様々な表情で語ってくれた大瀧絵里さん。時には真剣なまなざしで、時には笑顔で。その考えとストイックさに驚かされました。やりたいことがたくさんあるけど時間がない!スポーツと仕事、学業との両立に悩んでいる!という方は、絵里さんの毎日の過ごし方をヒントにしてみてはいかがでしょうか。

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