アスリートは「知識」で強くなる。女子バスケ・髙田真希が語る、テーピングによるケガ予防の重要性【PR】
女子バスケットボールWリーグの強豪、デンソーアイリスに所属し、日本代表としても長年チームを牽引している髙田真希選手。彼女がトップレベルで活躍し続けるその強さの根底には、幾多の試行錯誤を経てたどり着いた「予防ケア」への深い洞察と日々の実践があります。「若い頃は本当に無知だったんです」と振り返る彼女が、どのようにして現在のコンディショニング術を築き上げ、そして今も進化させ続けているのでしょうか。
テーピングとの出会いやケガとの向き合い方、30歳という転機に訪れた心境の変化など、髙田選手の経験を辿りながら、アスリートが長く競技を続けるためのヒントを探ります。
目次
高校で経験した初めての捻挫、痛みが教えてくれたケガ予防のテーピングの大切さ
―まず始めに、髙田選手がテーピングを使い始めた時期やきっかけを教えてください。
テーピングを使い始めたのは、高校に入ってからです。母校の桜花学園ではチームの方針としてケガ予防のテーピングが習慣になっていて、私も日頃から巻いていました。当時は白い非伸縮テープや、筋肉をサポートする茶色のキネシオロジーテープなどを使っていて、「強豪校はこうした準備も徹底しているんだな」と感じたのを覚えています。
―テーピングを使うなかで、その必要性を強く感じた具体的なエピソードがあればお聞かせください。
高校生の時に経験した初めての捻挫ですね。それまで味わったことのない激しい痛みに、「捻挫ってこんなに痛いんだ!」と、ただただ衝撃を受けて。でも後日、病院の先生やトレーナーの方に診ていただいたところ、「テーピングをしっかりしていたから、この程度で済んだんだよ」と言われたんです。その一言で改めてケガ予防のテーピングの必要性を感じ、自分も上手く巻きたいと思うようになりました。
―その捻挫の経験が、ご自身のなかでは大きかったのでしょうか?
そうですね。その捻挫はターニングポイントだったと思います。当時はかなり必死でテーピングの勉強をしました(笑)。トレーナーの方に基礎を教わりながらも、自分で何度も足の角度を確認しながら巻いたり、テープを引く強さを調整したり。そうやって試行錯誤するうちに、だんだんと「これだ!」という、自分に一番しっくりくる感覚が掴めてきましたね。
「知らなかった」では済まされない。学生時代の後悔と知識の重要性
―学生時代、体のケアや栄養に関する知識は、どの程度お持ちでしたか?
今振り返ると、そういった知識はほぼなかったです。それこそ学生時代は、本当にひどい貧血に苦しみましたが、当時は食事を見直すことで楽になるなんて思いも至らず…。周りの方から「これを食べるといいよ」とアドバイスをいただいてもその場限りで、なぜそれが良いのかまで深く考えることができなかったんです。
結局のところ、「なぜ自分の体はこういう状態なんだろう」「本当に必要なものは何だろう」といった根本的なことを理解しようとせず、知識もなかったので、「これは単に体力がないだけなんだ」と勘違いしていましたね。そして、さらに自分を追い込んでしまう…そんな悪循環に陥っていたと思います。
もしあの頃、自分の体に関する正しい知識を少しでも持っていれば、コンディション管理もパフォーマンスも、全く違った結果だったかもしれません。ケガやテーピングのことだけでなく、あらゆる場面で、「知っている」ということの価値を、いま改めて感じています。
―では、体のケアという行為そのものについてはいかがでしたか?
学生時代は若さ頼みで、日々のケアまでなかなか意識が回らなかったですね。当時は、体のケアよりも練習量を優先しがちで、何か問題が起きてから慌てて対処することが多かったと思います。もちろんその頃は情報が少なかったという背景もありますが、とはいえ日々のケアには意識が向いていなかったですね。
30歳からの意識改革。長く現役を続けるために始めた毎日の身体ケア
―体のケアについて、意識が変わったと感じたのはいつ頃でしょうか?
30歳を過ぎた頃ですね。できるだけ長く現役を続けたいという強い思いとは裏腹に、自分の体の変化をはっきりと実感し始めた時期でもありました。
例えば、若い頃とは違って疲れが翌日に残りやすくなったり、回復に時間がかかったりするのを、肌で感じるようになってきたんです。 「このままではいけない」と強く思ったのが、ちょうど30歳くらいの時でしたね。そこからですね、体のケアへの取り組み方がガラッと変わったと思います。
―具体的には、どのように変わりましたか?
練習後のケアにかける時間が、以前と比べて格段に増えましたね。翌日に疲れを残したくない、その一心で、日々のケアには以前よりもずっと真剣に取り組むようになりました。そして、トレーナーの方にお願いする専門的な体のメンテナンスも、今の私には欠かせないものになっています。
それから、自分の体の些細な変化も見逃さないよう、常にアンテナを張るようになりました。もし張りや軽い痛み、何か普段と違うなと感じる部分があれば、すぐにトレーナーに伝え、そこを重点的にケアしてもらうようにしています。
―そうしたケアへの意識の高さやこれまでのご経験は、若い選手たちへの良い刺激や学びにもなっているように感じますが、いかがでしょうか?
そうですね。若い選手たちの力になれたら、という思いは常にありますし、年齢や経験を重ねる中で、自分の経験をどう次世代に伝えていくか、より真剣に考えるようになりました。今の若い選手たちは本当に才能豊かで意欲的ですが、プロの世界にいれば必ず壁にぶつかる時が訪れます。
だからこそ私が培ってきたものを、言葉だけでなく、日々のケアや練習への姿勢といった具体的な行動で示していきたいなと。それが彼女たちの何かの気づきになり、「こういうやり方もあるんだ」と選択肢が増えるきっかけになれば、本当に嬉しいです。
試合開始直後のアクシデント…絶体絶命の危機も「テーピングに救われた」
―最近ではいつ、どのような状況でテーピングを使用されましたか?
直近では、昨シーズン(2024-2025)のファイナル初戦で使いました。試合開始早々の第1クオーター、リバウンドで着地した際に足首をグキッと捻ってしまって…。「あ、これはやってしまったな」と。すぐにベンチに下がって、トレーナーさんに応急処置としてテーピングを巻いてもらいました。
正直、巻くまでは足をつくだけでも激痛が走るほどで、とてもプレーを続けられる状態ではありませんでした。それが、テープで固定された途端に痛みが軽減。おかげでコートに戻ることができましたし、あの時は本当にテーピングに救われましたね。
とくに緊急時には、ためらわずにテーピングで適切な処置をすることが重要だなと。大切なのは、常に使うか使わないかではなく、その時々の状況を的確に見極め、最善の判断をすることだと考えています。
―テーピングの効果を最大限に引き出す上で、巻き方やトレーナーの方の技術も非常に重要ですよね。
どちらも本当に重要だと思います。ただ、一番大切なのは、実際に巻いてもらった時の感覚を、ありのままトレーナーの方に伝えることです。というのも、本当に巻き方ひとつで、驚くほど痛みの感じ方は変わります。だからこそ細かなニュアンスも伝えつつ一緒に最適な巻き方を探っていく、そのコミュニケーションこそが、本当に重要だと思います。
もちろん、こうした心強いサポートは、トレーナーの方々が持つ専門的な知識と、日々磨き上げている高い技術があって初めて成り立つもの。その専門性と信頼があるからこそ、私たちは安心して自分の体を預けられるのだと、いつも強く感じています。
―これまでの競技生活で、一番大きなケガについて教えてください。
2011年に経験した足の第5中足骨の骨折ですね。練習中に他の選手と接触した際に、着地で足を強く捻ってしまって…。最初はいつもの捻挫だろうと軽く考えていたのですが、腫れ方が普段と違ったので病院へ行ったところ、骨折の診断。手術も必要で、結局1年近くプレーできませんでした。
―その大きなケガの経験から、テーピングの使い方について何か学んだことはありましたか?
そのケガからは、テーピングの使い分けを学びました。復帰までに長期間テーピングを使ったのですが、予防を目的とした巻き方と、ケガの治療での巻き方は、根本的に違うんだなと。そういった意味では、とても勉強になりました。
まずは「知る」ことから。予防のためのテーピングをもっと身近に
―髙田選手は、これまで様々な種類のテーピングを使われてきたと思いますが、特に「これは便利!」と感じるアイテムはありましたか?
個人的には「バトルウィンTM指プロテクター」がイチオシです。私、よく突き指をするんですが、これは本当に便利なアイテムだと思います。初めて見た時は「大発明だ!」と感動しました(笑)。テーピングをしたことがない人も、貼るだけなので簡単に使えますし、痛みもかなり和らぐので、すごくおすすめです。
―では、今後使ってみたいアイテムはありますか?
この「バトルウィンTM手首プロテクター」が気になっています。バスケットボールはスナップをよく使うので手首を痛めることもありますし、転倒時に手をついてしまうことも少なくありません。こういう形状のテープも、機会があればぜひ試してみたいですね。

手首専用のテーピングテープバトルウィン™手首プロテクターを試す髙田さん
―最後に、この記事を読んでいる皆さんへメッセージをお願いします。
テーピングには、ケガをしにくくしたり、万が一の際にダメージをかなり軽減できたりと、本当に大きなメリットがあります。ですから、まずは一度試してみて、「こういう巻き方があるんだ」「こんな風にケガを予防できるんだ」といった知識をしっかり持っておくことが、とても大切だと思います。
もちろん、体に痛みや不安を感じたら治療が最優先です。その上で、テーピングも上手く活用できれば本当に大きな助けになります。ぜひ、その効果と正しい使い方を学び、自分の可能性を広げるために役立てていってほしいですね。