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食選力アップ2ー添加物編ー役割と適正量を知って上手に付き合おう

からだにいいもの、悪いものの違いはなんとなく分かっているという方が、次に身につけるべきは「食選力」。食事を選ぶ力が身につけば、毎日の自炊が難しい方でも、コンビニやスーパーを活用して健康なからだを維持することができます。

本シリーズでは、食事を選ぶ力=食選力をアップさせることで、読者の皆さまがからだの内側から健康で美しく過ごせるような知識をお届けします。第2回は「食品添加物」についてご紹介します。

食品添加物とは

食品添加物は「食品の製造過程で、または食品の加工や保存の目的で食品に添加、混和などの方法によって使用するもの」と定義されています。
出典:一般社団法人日本食品添加物協会(https://www.jafaa.or.jp/tenkabutsu01/tenka1

食品添加物が生まれるきっかけとなったのは、「食材の腐敗」が原因といわれています。

その昔、冷凍・冷蔵技術が発達しておらず、食材を安全に保管する技術がなかったため、食品自体に塩蔵、燻製、砂糖漬けなどの加工を施し、食材の保存期限を延ばしました。このような保存料添加が「食品添加物」の原点となり、冷蔵庫が登場して以降、食品の最大のリスクといわれる「食中毒」は大幅に減少しました。

そして、食品添加物と保存技術はますます発展を遂げ、「レトルト食品」や「冷凍食品」などの加工食品が誕生。現在ではスーパーやコンビニで、安全な食品を手軽に入手できるようになったのです。

食品添加物の分類

食品添加物の種類と用途は、下記のように分類されています。

食品添加物の種類の図表。出典:厚生労働省HP(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/02-08-11-04.html)出典:厚生労働省HP(https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/17/backdata/02-08-11-04.html

技術の発達に比例して、食品添加物の種類は増減しています。(途中で見直されて使用不可になったものもある)

これによって、天然食品である砂糖や塩を使わずとも、人工的に生成した安価な食品添加物でコストを抑えることが可能となりました。その具体例が、冷凍食品、コンビニのチルド食品、スナック菓子等です。

食品添加物は使用量が定められている

厚生労働省は、食品添加物の安全性について、食品安全委員会による評価を受けています。そして、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や使用の基準を定めた上で、使用を認めています。また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。 

食品添加物の安全性評価は、リスク評価機関である食品安全委員会が実施します。(食品健康影響評価)。具体的には、動物を用いた毒性試験結果などの科学的なデータに基づき、各食品添加物ごとに、健康への悪影響がないとされる「一日摂取許容量」(ADI)が設定されます。

一日摂取許容量(ADI)は、食品添加物の種類によってその量が異なりますので、各メーカーは基準値を超えないように計算して商品開発を行っています。

食品添加物との付き合い方

お弁当のイメージ写真

食品添加物は「私たちがその食品を一生毎日食べ続けても、健康への影響がない」という考えのもとに、規定量が設定されています。

しかし、添加物が使われたコンビニのお弁当を1日3食、毎日食べ続けて、はたして健康に全く問題がないとは言い切れるのでしょうか…。

答えは「健康で動けるからだを維持する方には、おすすめできない」です。

とはいえ、食品添加物を完全に避けて生活するのは非現実的ですよね。そこで、食品添加物と上手に付き合うためのポイントをご紹介します。
 

食品添加物が使われている理由を考える

まず、食品添加物の用途と種類を簡単にまとめた図をご覧ください。

用途
食品添加物の種類
食品の製造・加工 乳化剤、膨張剤、豆腐用凝固剤
食品の品質低下防止 保存料、殺菌料、酸化防止剤、防かび剤
食品の品質向上 品質改良剤、増粘剤
食品の嗜好性(風味・外観)の向上 着色料、発色剤、甘味料、調味料、香料
栄養価を高める 栄養強化剤

 
これは一部ですが、それでもたくさんの種類があることが分かります。

さらに詳しくみてみましょう。読者の皆様も、一度はお世話になっているであろうコンビニのささみ加工品を例に挙げます。

セブンイレブンで販売されているささみスモークの食品添加物を説明する図

食品表示を見ると、5種類以上の食品添加物が使用されていることが分かります。

  • 調味料(アミノ酸等)・・・食品の嗜好性を向上
  • ソルビトール・・・食品の品質保持
  • pH調整剤・・・変色防止
  • ビタミンC・・・酸化防止目的で添加
  • 亜硝酸Na・・・発色剤(チキンの外観を鮮やかにする)

これらの添加目的としては、

  • 「安い肉を使っているため見栄えをよくする」
  • 「販売期間を長くするために保存料を添加」
  • 「食品自体の品質を上げる」

などが挙げられます。
すべての添加物の用途と種類を網羅する必要はありませんが、「なぜ使われているのか」を気にする癖をつけておけば、怖がらずに食べることができるでしょう。
 

値段?質?自分にとって重要なのは

企業が食品添加物を使うメリットに「コストを抑えられる」という点があります。そして消費者はコストが抑えられたことによって「安く購入できる」というメリットが生まれます。

もしも、あなたが市販品購入時に「安さ」を最重要とするのであれば、添加物を使った食品を避けるのは難しいでしょう。

例えば、「内野家のサラダチキン」は、調理加工や保存に研究を重ねて常温で1年間保存できる「国産鶏使用、無添加のサラダチキン」ですが、その値段はコンビニのサラダチキンと比べると1.5倍ほど上がります。

食品を購入する際、何を重要視するかはその時々で変わってきます。利便性なのか、安さなのか、味の質なのか。

自分で作れば添加物は不使用。しかし、手作りができないときもある。「今回は市販品で手軽に済ませよう」と選ぶことは、決して誤りではありません。

「食品添加物が使われてるから食べられない」とストレスを感じないためにも、何が重要かを考えて選択してみましょう。
 

極端な食べ方をしない

テレビや広告で「◯◯がからだにいい」と聞いて、それだけを食べ続けてしまうことも注意しましょう。食品添加物の問題以前に、極論を言えばどんな食品でも「食べすぎはからだに毒」となりかねません。メディアの情報だけを鵜のみにして飛びつくのはやめましょう。

食品添加物について書かれた有名な著書に「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」があります。著者である安部司さんは、本文中で「シンプルに言ってしまえば、裏書きを見て台所に置いてない調味料は不自然」と表現しています。

しかし、食品表示を見れば「不自然」が溢れていて、それはごく自然なこととして浸透しています。それぐらい食品添加物は身近な存在になっており、私たちは食品添加物の恩恵を受けて生活しています。

食品添加物を「危険」だと捉えるのではなく、その存在意義を確認した上で、自分の食生活との付き合い方を考えてみてはいかがでしょうか。

■記事監修
管理栄養士&ライター 鈴木絢子
ビジネスパーソン向けの健康コラムやレシピ開発に携わっている。

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