アルペンスキーヤー新井真季子選手はオフに食事改善。グルテンフリーの体感は?

JOCジュニアオリンピックでの部門優勝を皮切りに、10代の頃から毎シーズン表彰台に立ち続けているアルペンスキーヤーの新井真季子選手。

前十字靭帯断裂からの復帰を3度も経験し、自身のからだと向き合い続けてきた新井選手が、今年のオフシーズンに取り組んだのはグルテンフリーの食生活でした。2020年4月から約3ヶ月取り組んできた体感と、お家時間を使った自炊レシピを教えてもらいました。

新井真季子

中学3年の夏から単身アルペン大国オーストリアに渡り、スキー選手育成校として指折りの専門学校に入学する。卒業間近の世界ジュニア選手権で転倒し、右膝前十字靭帯を断裂。拠点を日本に移してスキーの名門・法政大学で活動をスタートさせた。FISファーイーストカップで種目別優勝を達成し、翌シーズンからのワールドカップ出場権を獲得。念願の初参戦を果たした。順調に成績を残していた矢先、二度の左膝前十字靭帯断裂に見舞われたが、翌シーズンには復帰。日本保育サービスの社員として、岐阜日野自動車スキークラブの一員として、新たな環境のもと、世界のトップを目指して奮闘中。

2ヶ月間のオフを有効活用

ー何月から何月までがオフシーズンとなるのでしょうか?

新井選手
試合は3月あたりで終わりますが、その後はスキーテストやスポンサーさんの行事などで、雪上に立たせていただくので、4月はまだ雪上に立っていることが多いです。4月の終わりからだいたい2ヶ月くらいがオフの期間になりますね。

 

ー次のシーズンに向けてからだを作り始めるのは、だいたい7月くらいですか?

新井選手
オフ期間と言ってもその間にトレーニングはしてるので、何もしない期間は4月末から5月半ばまでの2週間くらいですね。

ーオフ期間が思ったより短いんですね。

新井選手
試合が冬に集まっているので、シーズン自体は短いんですが、それ以外の時期にはトレーニングや雪上練習、道具のテストをしているので、本当の意味でのオフは短いんですよね。

このオフ期間も、休みというよりは基礎体力をつける時期。その後は通常ですと、海外での雪上練習が始まります。だいたい1ヶ月ごとに行って帰ってきてという感じです。その間に負荷をかけて、12月ぐらいにからだのほうを仕上げるという感覚ですね。

ー基礎体力はどのようなトレーニングをしているのでしょうか?

新井選手
人にもよりますが、私は1週間で600分から800分の有酸素運動が目安のトレーニング量になるので、だいたい1日2、3時間ぐらいは毎日動いています。

 

グルテンフリーに挑戦

米粉麺を使ったパスタの写真

新井選手が作った、米粉麺を使ったパスタ

ー今年からグルテンフリーを始めたそうですが、そのきっかけはなんだったのでしょうか?

新井選手
仲の良いBMXの選手が取り組んでいるのを聞いて、興味が湧きました。始めて1ヶ月ちょっとからからだの変化が表れてきたのが楽しくて、今も続けています。

ーどこに変化が現れるんですか?

新井選手
感覚的ですが、調子がいいんですよね。もともと睡眠が浅いのが悩みだったのですが、質もよくなりましたし、疲れにくくなったと感じます。食事内容の他には、特に制限しなくても体重が2kgぐらい絞れました。

ー睡眠の質があがるのは嬉しいですね。

新井選手
寝つきもよくなりましたし、朝の目覚めもいいですね。それまでは寝られる寝ているタイプだったので(笑)。よく昼寝もしていたんですが、今は全く必要ないですね。

ーグルテンフリー生活で大変だったことはありますか?

新井選手
今年は外食ができなかったこともあり、必然的に毎日自炊をしていたので、特に困らなかったですね。遠征が始まったら、海外の食生活でどのように対応できるかは少し不安です。

―グルテンフリーのメニューにも困りませんか?

新井選手
今、私が所属している株式会社日本保育サービスの栄養士さんに栄養サポートを受けているので、グルテンフリーのメニューなどをいろいろと提案してもらっています。

分かりやすくレシピも作っていただけるので、非常に心強いです。いただいたレシピを参考に少しアレンジしたりして、楽しんで取り組めています。

ー今はどんな食材を使うことが多いですか?

新井選手
もともと麺が好きだったのですが、米粉麺に替えたら美味しくて。米粉のビーフンはよく使います。
米粉を使ったフェットチーネの写真

米粉を使ったグルテンフリーのフェットチーネ

 

新井さんのグルテンフリーレシピ

新井選手がサポートを受けている、株式会社日本保育サービスの栄養士の方直伝のグルテンフリーレシピをご紹介します。新井選手も実際にこのレシピに沿って、自炊をしているそう。

 

豆腐のお好み焼き

豆腐のお好み焼きの写真

材料(2人分)

豚肉 80g
キャベツ 2枚 100g
長ネギ 1/3本 30g
桜エビ 5g
木綿豆腐 1丁
たまご 1個
片栗粉 大さじ4 36g
油 大さじ1 4g

トッピング

お好みソース 適量
かつおぶし
あおのり
マヨネーズ など

作り方

1.豚肉は一口大に、キャベツと長ネギは粗みじんにする。

2.ボウルに豆腐をいれて、(フードプロセッサー、または泡立て器で)なめらかにし、卵、片栗粉の順に加えてよく混ぜ合わせる。

3. 2に、キャベツ、長ネギ、桜えびを入れて、ヘラでざっくり混ぜ合わせる。

4.フライパンに油を入れて熱し、3(半量)を入れて豚肉(半量)をのせる。 生地が固まったら、裏返し、蓋をして弱めの中火で3分焼く。

5.皿に盛り、トッピングをかける。

スタミナビーフン炒め

スタミナビーフン炒めの写真

材料(2人分)

ビーフン 100g
キクラゲ 3g
豚肉 50g
キャベツ 150g
ごま油

A 酒 大さじ1
B 酒 小さじ1、塩 ひとつまみ
C 中華だしの素、醤油、塩コショウ

作り方

1.キクラゲは水で戻す。エビB(酒、塩)を揉み込んでおく。

2.ビーフンは茹でて、長ければ切る。

3.フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒める。途中A(酒)を加えて炒める。

4.人参、玉ねぎを加えて炒める。

5.しんなりしたら、キクラゲとエビを加えて炒める。

6.火が通ったら、キャベツを加えて炒める。7.具材が炒まったらビーフンを加えC(中華だしの素、醤油、塩コショウ)で調味する。

新井真季子選手

新井真季子

中学3年の夏から単身アルペン大国オーストリアに渡り、スキー選手育成校として指折りの専門学校に入学する。卒業間近の世界ジュニア選手権で転倒し、右膝前十字靭帯を断裂。拠点を日本に移してスキーの名門・法政大学で活動をスタートさせた。FISファーイーストカップで種目別優勝を達成し、翌シーズンからのワールドカップ出場権を獲得。念願の初参戦を果たした。順調に成績を残していた矢先、二度の左膝前十字靭帯断裂に見舞われたが、翌シーズンには復帰。日本保育サービスの社員として、岐阜日野自動車スキークラブの一員として、新たな環境のもと、世界のトップを目指して奮闘中。

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