アスリートをテックが支える!つらい生理とPMSに寄り添う最新アイテム

月経カップを使う女性の写真

すべての生理を抱える人にとって、定期的に訪れるからだと心の不調や痛みは、悩みの種であるはず。最近は、そんなわずらわしさに寄り添うテクノロジーが数々生まれています。パフォーマンスやトレーニングに影響を与える生理周期の問題を、どのようにサポートしているのでしょうか?

 

不快なだけじゃない!パフォーマンスや睡眠にも悪影響

近頃は女性のからだに関する課題を解決するテクノロジー、いわゆるフェムテック(FEMTECH、Female + Technology)が登場。更年期や妊娠・出産など、女性のからだならではの不調や課題をテクノロジーで解決しています。そういった課題の中でも、生理に関するアイテムは特に注目されています。

生理事情は辛い・痛いのは当たり前で、我慢するものだと考えている人も少なくありません。順天堂大学女性スポーツ研究センターが2017〜18年に実施した調査研究によると、生理用品による不安や不快感によって、多くのアスリートがパフォーマンスや睡眠の質の低下に影響すると感じているといいます*1。

今回は生理関連アイテムの中から、主な3つの悩みに対応するアイテムをピックアップしました。

 

悩み1:タンポン・ナプキンじゃ間に合わない!

タンポンやナプキンは慣れ親しんだアイテムですが、長時間競技や量の多い日には合わないことも。そんな場合、吸水ショーツという選択肢もあります。終わりかけの経血が少ない日や、生理日の「もしかしたらそろそろ来るかも」という日にも、わざわざナプキンをつけるストレスから解放されるアイテムです。

 

THINX(アメリカ)

THINX

ニューヨーク発の「THINX」は、ショーツのクロッチ部分に吸収剤を内蔵した4層構造になっており、量の多い日はタンポンや月経カップとの併用使用、また量の少ない日にはこれ1枚で過ごすことができます。日本では女性のバイオリズムに寄り添うライフスタイルショップ「エミリーウィーク(EMILY WEEK)」で販売。

https://www.shethinx.com

 

Nagi(日本)

Nagi

日本の生地メーカーを使用し、高い技術を持つ国内工場で手作業で生産した「Made in Japan」のアイテム。スタンダードタイプのショーツは、1枚でおよそナプキン3枚分の吸水量(30mL)で、より吸収面が広いフルサイズは睡眠時にもぴったり。さらに素材は防臭機能や制菌効果もあるといい、あらゆる生理のストレスから解放してくれます。

https://nagi-jp.com/

 

エヴァウェア(アメリカ)

エヴァウェア

カリフォルニア発の吸水ショーツブランドで、スポーツ用「エヴァウェア スポーツ」を販売、通気性と吸湿性に優れた天然コットンで汗や湿気のストレスを軽減。さらに吸水素材をクロッチ部分に留めることで、激しい動きの妨げにならないよう工夫された作りになっています。

ウエストの幅広ゴムや足繰りがズレにくく、肌への摩擦を軽減し、スポーツ時の動きをサポート。日本ではインテグロが販売。

https://store.integro.jp

 

また、給水ショーツやいつものナプキンと併用したいのが月経カップ。日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では繰り返し使える生理用品として一般的な存在になっています。タンポンのように膣内に入れて使用しますが、経血量などに合わせてサイズを使い分けられるメリットがあります。

さらに、使い捨てじゃない分、一度購入すれば毎月の出費を抑えられ、環境にいいのも嬉しいポイント。

 

ディーバカップ(カナダ)

ディーバカップ

アマゾンの月経カップランキングで1位の常連となり、世界中で販売される人気アイテム。3つのサイズがあり、年齢や経血量に応じて選択できます。日本では公式オンラインショップで販売。

https://divacupjapan.com/

 

悩み2:婦人科への通院が大変……。ピルの購入やからだの悩み相談を手軽にしたい!

生理やPMSは我慢するものではなく改善するもの。病院で相談するのがベストとはいえ、なかなか婦人科へ通う時間がなかったり、相談する心理的ハードルを感じたり、向き合えていない人も多いのでは?

そんな人たちのため、手軽に相談や処方を受けられるサービスが増えています。

 

スマルナ

スマルナ

オンライン診察アプリ「スマルナ」は、生理や避妊に関する悩みを持つ人と、医療専門家をつなげるサービス。アプリで医師が診察し、通院することなくピルを処方・郵送してもらえる。また、アプリ内の「スマルナ医療相談室」では、助産師や薬剤師に生理に関する相談や服薬指導を無料でしてもらえるので、不安なことも気軽に話せます。

https://smaluna.com

 

ルナルナ オンライン診療

スマートフォン上でかかりつけの病院の診療を受けることができるサービスで、ビデオ通話で医師の診察が受けられます。月経記録アプリ「ルナルナ」を利用している場合は、記録したデータを確認しながら診察してもらうことも可能。

https://telemedicine.lnln.jp

 

悩み3:生理周期によってからだの調子が違う、トレーニングにも影響が……

また、生理周期によってホルモンバランスの変動が起こることで、生理前から支障をきたすことも。例えば「眠りすぎる」「イライラする」といった実感のあることだけでなく、女性ホルモンの影響により、黄体期から月経期まで膝関節が緩みやすくなったり、筋硬度が変化したりといった変化が起こります。

そういった要素が組み合わさることで、月経期に膝前十字靭帯靭帯(ACL)損傷が起こりやすくなるため、ACL損傷の発生頻度は男性に比べて3〜5倍多いというデータも*2。自分のからだがどのような状態にあるか知ることは、怪我のリスク軽減にも役立ちます。

イギリス女子サッカープレミア・リーグのチェルシーFCウィメンは、生理周期に合わせたトレーニングを行っていると公表。月経記録アプリで選手の体調の変化を記録し、月経期、排卵前、排卵後、月経前の4つの期間に合わせ、トレーニングや食事内容を変更しているといいます。

 

FitrWoman(アプリ)

FitrWoman

チェルシーFCウィメンも使う、アスリート向け月経周期トラッキングアプリ。生理周期によるホルモンレベルの変化に合わせて、カスタマイズされたトレーニングと栄養の提案を提供します。細かく体調を設定できるのもポイント。現在は英語のみの配信ですが、日本からもダウンロード可能。

https://www.fitrwoman.com

 

モニシア(計測)

モニシア

コニカミノルタが開発したセルフモニタリングツール「モニシア(Monicia)」は、毎日の体調記録を行うアプリと、温度計測デバイスをセットで使用。デバイスは就寝時にパジャマのズボンに付けて寝るだけで、睡眠中の腹部の温度を計測してくれます。

また、アプリでは精神状態や体調、月経情報だけでなく、お通じや体重も記録可能。トータルで細やかな体調管理ができてしまう優れものです。

https://www.konicaminolta.jp/monicia/

 

WRAY

WRAY

生理記録のためにわざわざアプリを開くのは億劫、忘れてしまう……という人もいるはず。バイオリズムをサポートするセルフケアブランド「WRAY(レイ)」はLINEの公式アカウントで、手軽に生理日管理をすることができます。

生理開始時だけでなく、日々の体調記録を細かくすることができる上、生理10日前になると自動で通知が届く仕組み。

https://wray.jp/

LINE ID: @wray

 

さまざまなツールやサービスが登場したことで、自分に合わせた活用を選べるようになりました。こういったアイテムをきっかけに、自分のからだや生理周期と向き合ってみては?

 

■使用した調査データ

*1 順天堂大学女性スポーツ研究センター スポーツ庁委託事業「女性アスリートの育成・支援プロジェクト(女性アスリートの戦略的強化に向けた調査研究)」約400名の女性トップアスリート・パラアスリートを対象に実施した「生理用品に関する意識調査

https://www.juntendo.ac.jp/athletes/be-active-products/

*2 Sugimoto D, Myer GD, Barber Foss KD, et al.: Critical components of neuromuscular training to reduce ACL injury risk in female athletes: meta-regression analysis.

Br Sports Med 2016;50(20):1259-66.

RELATED

PICK UP

NEW