ゴールデンサークルで考える「あなたらしさ」 女子プロラグビー選手が実践する自分だけの生き方探し

<写真:本人提供>

 

みなさんこんにちは!B&matesの青木蘭です。

新型コロナの感染拡大が落ち着き、私自身もシーズンに向けて準備を進めている今日この頃。毎日ラグビーの練習ができ、ラグビー中心の生活を送っています。実は私、会社員を辞めて10月から本格的にプロラグビー選手としての道を歩み始めたのです。

2年半フルタイムで働きながらプレーをし、私生活ではラグビー選手の旦那と結婚。その半年後、私は会社を辞めプロ選手としての道を歩み始めました。実は「プロ選手」と言っても、女子ラグビーにプロリーグは存在しません。自分でスポンサーを探し、自分で仕事を探し、自分で生きていくための土壌を整えなければいけません。なぜこのような厳しい環境で生きることを選択したのか。

今回は、私の行動力の理由と自分だけの生き方を探す方法についてお話したいと思います。

 

行動には全て理由がある

3歳でラグビーを始め今年で22年目。人生のほとんどをラグビーに費やし、青春をかけて一生懸命続けてきました。「ラグビーがしたい」という純粋な気持ちが、あらゆる選択をする上での原動力となり、ここまで来れたのだと感じます。勝敗ばかりを追い求めていたら、途中で疲れて、辞めてしまっていたかもしれません。

私が辞めずにここまで来れたのは「なぜ私は、ラグビーをするのか」という自問自答があったからです。好きなものを続けることは、楽しいだけではありません。苦しいし、悲しいし、きつい出来事もたくさんありました。それでも、私はラグビーを選び続けました。それこそが、今回会社を辞めてプロラグビー選手として生きる道を選んだ理由にもつながります。

 

共感を生むゴールデンサークル理論

私は、ラグビーを続けてきた理由を“ゴールデンサークル理論”に当てはめて考えました。

ゴールデンサークル理論とは、マーケティングコンサルタントであるサイモン・シネック氏が2009年の「TED Talks」でプレゼンした「優れたリーダーはどうやって行動を促すのか」の中で提唱した理論です。

 

WHY : 「なぜ」
HOW :「どうやって」
WHAT : 「何を」

 

WHY→HOW→WHATの順で想いを伝えることで、人の心を動かし、共感を生むことができるという考え方です。この理論はよく、ブランディングやマーケティングなどで活用され「どんな商品を販売しても売れる」ブランド作りの中核を担っています。

<画像:本人作成>

 

WHY=なぜラグビーをするのか

私はこの理論を、自分=商品と考え、当てはめたのです。まず注力して考えたのは、WHYの部分です。

「なぜ私は、ラグビーを選んだのか」
「なぜ私は、プロラグビー選手になる必要があったのか」
これを考えるには、これまでの自分の体験や経験を洗い出す必要があります。

 

私がラグビーを好きだと感じたきっかけは、ラグビースクールのコーチに褒められた経験でした。当時男の子の中に混じりプレーしていた私は、タックルをするのが怖く、男の子に勝てないことが悔しくて、ラグビーが嫌で嫌でたまりませんでした。

<写真:本人提供>

 

そんな私が小学6年生の夏合宿の時、練習で新品のスパイクを履き、ランメニューで1番になったのです。勝てないと思っていた男の子たちに勝った経験、そしてコーチに「足が速くなったね!」と褒められたことがきっかけで、ラグビーを好きになりました。

このように「ラグビーを好きになった経験」や「ラグビーにときめいた瞬間」をいくつか書き出し、私がラグビーに夢中になった理由を探しました。そして見つけたのが、下記です。

○ラグビーは、国境や性別や境遇を越え、世界をひとつにするスポーツである。
○女子ラグビーは、困難を乗り越え、自己実現に向けて努力する女性を勇気付けるスポーツである。

私がこれまで経験したこと、見た景色から生まれた2つの答えです。
この2つを信じ、情熱を注いで努力し、行動を起こしてきました。

 

HOW=どう生きるのか

ではこのWHYをどうやって叶えるのか、それが次のHOWです。

私は、このHOWのひとつに「プロラグビー選手」として生きることを選択しました。

ラグビーに対する時間が増え、競技力向上と女子ラグビーの価値向上に向けた取り組みに集中したい。更に、新しくプロという道を歩むことで選手たちの選択肢を増やすことができると考えたためです。その他にも、ライターという仕事でラグビーを言語化し表現することや、ラグビー教室を通じて子どもたちにラグビーの価値を伝えることなども選択しました。

それが私のHOWです。WHYを実現するための、HOWがはっきりと見えました。

<写真:本人提供>

 

WHAT=私

最後にWHAT・・・これが青木蘭です。

私という人間が、何のために存在し、どんな未来が見たくて活動しているのか、そしてそれは一方通行なコミュニケーションでは全く意味がないのです。

私にはWHYを伝えたい人たちがたくさんいます。家族、友人、応援してくれるファンのみなさん、女子ラグビーのファン、そして女子ラグビーを選んだ現役の選手たちです。商品やサービスだったら、使って欲しい人やターゲット層だと思います。

そうして自分の行動理由をゴールデンサークに当てはめ、「WHYを叶えるHOWとは何か」を軸に物事を考え、そして「誰に伝えたいのか」を明確にすることで行動に移せるということが分かりました。

これは私が特別だからできた訳ではありません。今読んでくださっている皆さんにも、必ずできることなのです。

 

自分だけのWHYが生き方になる

SNSが発達し、さまざな価値観に触れ、多様な生活を見ることが当たり前となったこの時代。幸せの形も人それぞれにあり、「本質の幸せはあなた個人が見つけられる」ということを私は伝えたいです。周りに翻弄されず「自分だけの生き方」を見つけることで、全ての経験や出会いに感謝することができると思います。

決断には当然、不安がつきものです。どんな選択をしても、心配になったり、不安になったりするでしょう。そうした状況に陥ったときにも、WHYがあれば乗り越えられると思います。

ぜひ、共感を生むあなたの信念、価値観から、自分だけの生き方を探してみてください。

 

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