「曇りの日は調子が悪い…」気圧による体調不良への対策法【B&編集部コラム】

こんにちは!
B&編集部、競泳元日本代表の竹村幸です。

雨や曇りの日に「どこか調子が悪い…」と感じたことはありませんか?
気圧の変化によって生じる体調不良のことを、気象病といいます。

現役時代、何度も急な倦怠感に襲われました。はじめは疲労からくるものだと思い、練習量を落としましたがなかなか改善されず…。何度か繰り返していくうちに、台風が発生した時に症状が出ることがわかりました。

人間は気圧の変化を耳の内耳という器官で感じとり、脳に伝えて自律神経を調整し体内の圧を変えています。この調整が上手く行なえない方が気象病として体調不良を起こしてしまいます。

気圧の変化で活性化した自律神経は、血管を過剰に拡張・収縮させて、痛みの神経を刺激してしまい、頭痛やむくみ、めまい、肩こり、倦怠感などのさまざまな体調不良を引き起こします。

気象病になってしまってもケアの方法がわかっていれば、痛みの対策や緩和にも繋がります。ぜひ、皆さんも自律神経を整えてケアをしていきましょう。

 

気圧と戦う、おすすめの対策方法

朝食をとる

食べることで体温が上がり、交感神経を優位に働かせることができます。朝に交感神経を優位にしておくと、夜に副交感神経が優位になり、良い睡眠につながって自律神経が整いやすくなります。朝食を取り慣れていない方は、スムージーなどから始めても良いでしょう。

セルフマッサージをする

気圧差で体調不良を感じる時は、耳の血流が悪くなっている可能性があります。マッサージで耳まわりをほぐしたり、温める(ホットタオル等)ことで内耳の血行を促し機能が高まり、自律神経のバランスが整えられると期待されます。また、目や手首、首の後ろを温めることも血流の改善になるのでおすすめです。

湯船につかる

ぬるめのお湯に浸かることで、副交感神経が優位になり自律神経を整えることに有効です。また入浴には、水圧によるマッサージ効果が得られること、浮力により筋肉や関節の緊張を和らげること、そして入浴で温まった体温が下がり始める時に眠りにつくと、良質な睡眠に繋がりやすいとされています。

さらに、足の疲労は良質な睡眠の妨げになります。足首の曲げ伸ばしを、入浴中に行なうだけで浮腫み改善と疲労回復につながるので、ぜひ試してみてください。

自分の特徴を知る

いつ・どんな天候の時に体調不良を起こしたかを記録をし自分のパターンを知ることで、事前に対策を立てられるようになります。気象病は天気が崩れる時だけでなく、天気が良くなる時や台風が発生した時にも起こることもあるので注意が必要です。

スポーツをする

ウォーキングや軽めのランニング、水泳、ヨガなどの有酸素運動は、自律神経を整えることに有効です。運動中は交感神経が優位になり、運動後はゆっくりと副交感神経に切りかわります。また自律神経の乱れは過剰な交感神経の活動によって、副交感神経がうまく切り替わらずに起こります。運動をすることで、直後に副交感神経を優位に切り替えるように働かせることができるのです。

また効果的な時間帯は、夕方です。体温が上がって筋肉をスムーズに動かせる時間帯なので、怪我も少なく効果的です。運動時間は、20分~30分程度継続して行うことで効果が得られます。

対策をして過ごしやすい毎日を

ストレスや過緊張、また季節の変わり目などでも、交感神経が優位の状態が続くと痛みや不調を感じやすくなります。

また、女性ホルモンの揺らぎによる体調不良も、自律神経の乱れが原因で起こる可能性もあるため、女性は気象病になりやすい傾向にあります。日常生活や競技のパフォーマンスが落ちやすい時期に、自分に合った整え方を知っておくことが大事です。

1年を通して変わっていく自分の体調の変化に気づいて、自律神経を整え、自分らしく過ごせるようセルフマネジメントをしていきましょう!

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