都内唯一のチア専用体育館から目指せ、世界!世田谷キッズチアリーディングクラブ「COWBOYS」

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2015年から世田谷区を拠点に活動を始めた世田谷キッズチアリーディングクラブ「COWBOYS」。現在、幼稚園児から中学生まで幅広いメンバーが在籍し、毎年全国大会に出場するなど、受賞実績も多数。今年2023年8月には念願のチア専用体育館が完成し、ますます精力的な活動が光るチアリーディングクラブです。

今回はCOWBOYSのコーチ兼Infinity Gym代表の早田朋代(はやた・ともよ)さんに、クラブの歩みやチアの魅力などのお話を伺いました。また、COWBOYSで活動する子どもたちの声も紹介します。

 

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工場をリノベーションしてチア専用の体育館に

ー2023年8月、クラブ専用の新しい体育館が完成したそうですね。

工場をリノベーションして内装を一新、都内唯一のチア専用体育館を作りました。よく見ると配線が出ているなど工場の面影は少し残っていますが、天井の高さも6mあり、チア専用マットも完備。練習場所として満足できる環境が整ったかなと思います。

ー元々はどういった場所で練習されていたのでしょうか?

拠点となる場所がなかったので、学童や大学の施設をお借りしながら練習していました。場所の問題でできない技もあり、自分たちの体育館があったらいいなとは以前から考えていたんです。

ー今回、自分たちの体育館を作るに至ったきっかけなどはありますか?

新型コロナの影響が大きいですね。コロナ禍で多くの施設が借りられなくなってしまい、当時50人近いメンバーを抱えていた私は、この先どうやって練習をしたらいいのかと困り果て、結果的に「これはもう自前で体育館を作るしかない!」と決断しました。

でも物件がなかなか見つからなかったんです。世田谷区を拠点に活動しているので、メンバーが通える範囲内で探していましたが、条件を満たす物件はどこにもなく…。ただ最終的にはここが見つかって良かったです。

ー現在通われている子どもたちやチーム編成について教えてください。

COWBOYSには幼稚園児から中学生まで、さまざまな年代の子どもたちが在籍しています。チームは学年に応じて分けられていて、低学年チーム、高学年チーム、もっと練習をしたい高学年チームといった感じの編成です。COWBOYSは私たちが運営するInfinity Gymの中にある一つのクラブなので、他にもチアダンスや体操、大人向けにヨガやピラティスの教室を提供しています。

COWBOYSのコーチ兼Infinity Gym代表の早田朋代さん

 

チアの持つ「ポジティブな影響力」と「信頼関係」

ー早田さんご自身はいつからチアをされていますか?

私は中学に入学してからチアを始めました。中高一貫校で6年間チア部に所属し、体育大学へ進学後も部活でチアを継続。大学院修了後は、チアリーディング協会での勤務を経て、COWBOYSを設立しました。現在はジムの運営をしながら、大学教員として女子大生の子たちに体育を教えています。

ーまさにチア一筋ですね!いつ頃から指導者を目指されていたのでしょうか?

高校生の時には考えていました。当時は高校教諭を目指していたんです。高校の先生になればチア部の顧問になって指導ができると考えていたので。ただ現実は甘くないですね。教育実習に参加して分かったことですが、高校の先生ってすごく忙しい。チア部に関われたとしてもそれ以外の仕事もいっぱいあると知り、そこから進路を考え直してチアリーディング協会に入りました。そのほうが、よりたくさんチアに携われて、自分には合っていると感じたからです。その選択は間違っていなかったと思います。

ーチアリーディング協会では具体的にどういった仕事をされていましたか?

教育指導部でチアを全国に普及させるための広報活動を行っていました。主な活動内容は講習会の開催や資格試験の実施など。また、アジアを含む世界各国での普及活動も積極的に行い、世界大会で審査員をすることもありました。

ー活動内容の幅広さに驚きます。早田さんから見た、チアの魅力について教えてください。

見るだけで元気をもらえるところはチアの魅力の一つだと思います。実際にチアをしている人たちは常に笑顔ですし、パワフルな演技を見るとこちらまで笑顔になれます。チアを見ると気持ちが明るくなると言う人も多く、ポジティブな影響を与えられると思います。

あとは、選手たちの信頼関係もチアが誇れることです。通常、何か重いものが頭上から落ちてくる時は避けるのが普通ですが、私たちはそれを避けてはいけません。なぜならチアではしばしば空中に選手が飛び上がりますが、もし支える選手が避けてしまったら、重大な事故に繋がりかねないからです。だから下で支える人は何があっても絶対に上の人を受け止めなければならないのです。上の人が飛べるのは、下で支えてくれる人を信頼している証拠。この信頼関係はチアならではの良さですね。

 

チアをすることでチームワークが自然と身につく

ーチアをすることで身につくことはありますか?

なんといってもチームワークですね。チアは、団体競技なので1人でできるものではありません。10人以上、多ければ20人で演技をしますが、上に乗る人もいれば、下で支える人もいます。それぞれの良さが組み合わさることで、チームとして素晴らしい演技が完成します。もし仮にこれが苦手という子がいても、それが得意な子もいて、互いに協力し合えるのがチアの良いところです。チアをやることで、自然とチームワークが身につくと思います。

ー教える立場として大事にされていることを教えてください。

技術面よりもチアの楽しさを伝えることに重点を置いています。ほとんどの子どもたちがこのクラブで初めてチアを経験するので、まずはチアは楽しいものだと認識してほしいし、チアを好きになってもらいたいんです。子どもたちは楽しさを感じられれば、頑張ることができますし、辛いトレーニングも乗り越えられます。だからまずは、楽しさを知ってもらうことを大事にしています。

ー最後に、今後開催される世界大会への意気込みをお願いします。

夏からチームが新しくなり、引っ越しも経験して環境も変わりました。世界大会では、これまでの練習の成果を存分に発揮したいです。特に中学3年生は、次の世界大会と2月の大会で引退になります。彼女たちが後悔なく全力を尽くせるようサポートしたいですし、私個人としては大会に出場する全ての選手を応援したいと思います。

取材後に開催されたチアリーディング世界選手権大会。

「奨励賞を受賞しました!」

 

チームの子供たちのコメントをご紹介!

ーチアを始めたきっかけを教えてください。

「チアをやっている子たちが可愛くて、私もやりたいなって思ったのがきっかけです。近所の子もやっていたので、親に相談して通わせてもらいました」(中学3年)

「元々はバレエを習っていましたが、小学校に上がった後に辞めたんです。次は、ダンスとチアのどっちかにしようかなって悩んで、チアにしました」(中学3年)

「私は趣味でアクロバットをやっていて、これを活かせることはないかな? と考えている時に、チアに出会って始めました」(中学1年)

ーチアの楽しいところを教えてください。

「最初は“絶対に無理!”と感じるような難しい技も、チームで練習するうちに、少しずつできるようになるんです。それができた時に達成感を感じられるのが楽しいです」(中学3年)

「“これは絶対にできない”って思うような技を成功させるために、全員で同じ目標に向かって頑張っていくのがすごく楽しいです」(中学3年)

「難しい技ができた時に、みんなで一緒に喜べることです」(中学1年)

COWBOYSの小学生組。「できなかったことができるようになるととても楽しいです!」

ー最後に、今後の目標を教えてください。

「前回の大会では悔しい思いをしたので、次の大会では新しいメンバーと共に最高の賞を目指したいと思います!」(中学3年)

「今回も、最初は無理だと思っていた難しい技がいくつかあるんです。その技をノーミスで全部成功させたいです!」(中学3年)

「みんなでいい賞を取りたいです!」(中学1年)

ーありがとうございました。ぜひ頑張ってください!

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